テレワークを導入してから「従業員が本当に働いているか確認できない」「情報漏洩やサボりが心配だが、監視しすぎると不信感を与えてしまう」という葛藤を抱えていないでしょうか。業務実態を把握したいという切実なニーズと、従業員への配慮の間で悩む管理者は少なくありません。こうした課題の解決策の一つが、社員のPC画面録画ツールの活用です。この記事では、PC画面録画ツールの基本知識から活用場面・導入時の注意点・ツール選びのポイントまで解説します。
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目次
社員PC画面録画ツールとは何か
PC画面録画ツールとひと口にいっても、その仕組みや目的はさまざまです。まず基本的な定義と、なぜ今この種のツールが必要とされているのかを整理しましょう。正しく理解することが、自社に合った運用設計の出発点になります。
動画録画方式とスクリーンショット方式の違い
PC画面の記録方法には、大きく分けて「動画録画」と「スクリーンショット監視」の2種類があります。
動画録画は、PCの画面操作を連続した映像として記録する方法です。マウスの動きやキー入力の様子までリアルタイムで記録できるため、業務内容を詳細に把握することができます。一方で、大量のデータが発生するためストレージの管理コストがかかる点と、従業員にとって心理的な負担が大きい点がデメリットです。
スクリーンショット監視は、一定の時間間隔でPCの画面を静止画として自動撮影する方法です。動画録画に比べてデータ量を抑えられ、管理担当者が確認する際も必要な時間帯の画像を絞り込んで確認できます。「常に録画されている」という従業員のストレスも動画録画より低くなる傾向があります。企業でのPC監視ツールとしては、スクリーンショット監視を採用しているものが多く見られます。
どちらの方式にも一長一短がありますが、導入のしやすさ・管理負担・従業員への配慮のバランスを考えると、特にIT管理リソースが限られる企業ではスクリーンショット監視の方が適している場合が多いといえます。
監視ツールがなぜ必要とされているのか
テレワークの普及以前は、管理者が自然と従業員の業務状況を把握できていました。同じオフィスで働いていれば、誰がどのような作業をしているかは目に入るからです。しかし在宅勤務では、その「自然な見える化」が失われます。
「メールやチャットで報告してもらえばいい」と思う方もいるかもしれませんが、申告ベースの管理は実態と乖離するリスクを抱えています。報告内容の正確性を会社側が検証する手段がなく、虚偽申告や申告漏れがあっても気付けないためです。
情報漏洩や不正は日常的なやりとりの中では見えにくく、発覚したときにはすでに取り返しのつかない状況になっているケースもあります。
PC画面録画ツールは、こうした「見えない部分」を補う手段として注目されています。業務実態の把握・不正の抑止・万が一の際の証拠確保という3つの目的を、ひとつの仕組みでカバーできる点が、導入が広がっている背景にあります。
社員のPC画面を録画・監視することで確認できること
PC画面録画ツールを導入することで、具体的にどのような情報が把握できるようになるのでしょうか。活用場面ごとに整理します。単なる「監視」としてではなく、業務改善や組織の健全化に役立てるという視点で理解することが重要です。
業務中の稼働状況・作業内容をリアルタイムで把握する
PC画面録画ツールを導入することで、「どの時間帯に何の作業をしていたか」を視覚的に確認できるようになります。テキストのログデータだけでは伝わりにくい業務の流れや、実際に使用しているアプリケーションの様子を画面として確認できるため、業務実態の把握精度が大きく上がります。
例えば、勤怠システム上では出勤中のはずの時間帯に、業務とは無関係の画面が映り続けている記録があれば、実態把握のための対話のきっかけにすることができます。逆に、「この時間帯にこれだけの作業が進んでいた」という事実を確認することで、適切な評価や業務分担の見直しにも活用できます。
また、退勤打刻後も画面上で業務が続いていることが確認できれば、隠れ残業の早期発見と過重労働の防止に向けた対応を取ることができます。申告ベースの勤怠管理では見えにくいこうした実態を把握できる点は、従業員の健康管理という観点からも重要です。
不審な操作・情報持ち出しの兆候を早期に察知する
内部不正や情報漏洩は、ある日突然起きるわけではありません。退職前に重要ファイルを閲覧する頻度が高まる、普段使わない外部ストレージに接続するといった「前触れ」があることが多いものです。PC画面録画ツールを使えば、こうした不審な操作の兆候を画面の記録として残しておくことができます。
たとえば、退職予定者が普段アクセスしない機密フォルダを業務時間外に閲覧している様子が画面に記録されていれば、フォルダー監視などの操作ログと照合することで、情報持ち出しの兆候をより精度高く把握できます。
「問題が疑われる時間帯の画面だけを確認する」という使い方が現実的であり、日常的に全ての録画を確認する必要がない点も、担当者の運用負担を抑える理由の一つです。
トラブル・不正発覚時に証拠として活用する
万が一、情報漏洩や業務上の不正が発覚した場合、「いつ・誰が・何の操作をしていたか」を証明する証拠が必要になります。PC画面の録画データは、この証拠として機能します。
「記憶にない」「意図的ではなかった」という主張に対して、画面上の操作記録を示すことができれば、事実確認の精度が大きく高まります。法的手続きに進む場合においても、客観的な記録の有無は対応の選択肢を大きく左右します。また、「画面が記録されている」という事実そのものが、不正行為に対する抑止力としても機能します。
PC画面録画ツール導入時の注意点
PC画面録画ツールは効果的な一方で、導入の仕方を誤ると従業員との信頼関係を損ない、組織全体に悪影響を与えるリスクもあります。導入前に押さえておくべき注意点を整理します。
事前に従業員へ目的・取得範囲を告知することが必須
業務用PCに対して会社がモニタリングツールを導入すること自体は、就業規則への明記・従業員への事前告知・取得目的の明確化といった手続きを踏めば、違法ではないと一般的に解されています。ただし、事前告知や合意なしにPC画面を録画することは、プライバシーの侵害として問題になる可能性があります。
導入前に「何の目的で・どのような情報を・どの範囲で取得するか」を全従業員に説明し、理解を得ることが必須です。説明の機会としては、全体会議や部門ごとのミーティングを活用し、書面でも内容を配布しておくことをおすすめします。
過剰監視は従業員のモチベーション低下を招く
プライベートな情報まで記録の対象になっていると、従業員は常に監視されているという強いプレッシャーを感じます。過度なストレスは、業務への集中力の低下・創造性の阻害・離職意向の高まりといった悪影響につながります。
「監視のための監視」ではなく、「業務の見える化と安心感の提供」を目的として設計することが大切です。録画データを管理者が逐一チェックするような運用は避け、「問題が疑われる際に確認する」という活用方針を明確にしておきましょう。
ツール導入による「見られている」という意識自体が一定の抑止効果を持つため、管理者がデータを逐一確認しなくても、不正抑止の目的は十分に達成されます。それ以上に細かく管理しようとすると、かえって組織の信頼関係を損なうリスクがあることを念頭に置く必要があるでしょう。
就業規則・社内規定への明記と運用ルールの整備
口頭での説明だけでは、担当者が変わったときや従業員からの問い合わせがあった際に対応が難しくなります。就業規則や情報セキュリティ規程に「業務用PCの画面ログを会社が取得・管理すること」「取得目的と利用範囲」を明記しておくことが必要です。
合わせて、以下の運用ルールも事前に整備しておきましょう。
- 保存期間:記録した録画をいつまで保存するかを定める
- 閲覧権限:誰がログを確認できるかを限定し、権限のない担当者がアクセスできないよう管理する
- 確認のトリガー:どのような状況が発生した場合にログを確認するかを手順として明文化する
- 定期的な見直し:業務環境や法律の変化に合わせて、取得範囲や運用ルールを見直す
こうしたルールを整備することで、ツールの運用が属人的にならず、担当者が変わっても一定の水準を維持できます。
画面録画が必要かを検討する要素
PC画面録画ツールの導入を検討する前に、「本当に録画が必要か」を一度立ち止まって考えることも重要です。複数ある管理手段の中から最適なものを選ぶためにも、録画特有のリスクと代替手段の可能性を整理しておきましょう。
録画は特に従業員のストレスを誘発する
テレワーク中の従業員管理の方法には、PC操作ログの取得・勤怠管理ツールの活用・Web会議での業務報告・Webカメラでの常時接続など、さまざまな手段があります。
この中でも、PC画面の録画は、「作業内容そのものが見られている」という感覚が強いため、他の方法と比べて従業員のストレスを引き起こしやすい傾向があります。Webカメラによる常時撮影と並んで、心理的負担が大きい管理手段の一つとして認識されています。
「業務実態を把握したい」という目的は正当ですが、その手段として最初から画面録画を選ぶ必要があるかどうかは、慎重に検討する価値があります。従業員との信頼関係を維持しながら管理水準を高めるためには、段階的なアプローチが有効です。
他の機能で代替できないか
「勤務時間の実態把握」が目的であれば、PCのログオン・ログオフ履歴の取得で対応できるケースがあります。「情報漏洩の兆候把握」が目的であれば、フォルダー監視やUSBドライブ監視・Web操作監視の組み合わせで代替できる場合もあります。
まず操作ログなどの取得から始め、それでも把握しきれない部分を補う手段として画面の録画を位置付けると、従業員への負担と管理効果のバランスが取りやすくなります。
自社が抱える課題が何かを明確にした上で、「画面録画でなければ解決できないか」を検討することが、適切な導入判断の第一歩です。
社員PC画面録画ツールならWatchyのスクリーン監視機能にお任せ
PC画面のスクリーン監視を中小企業向けに使いやすい形で提供しているツールのひとつが、クラウド型IT資産管理・操作ログ管理ツール「Watchy(ウォッチー)」です。情シス専任者がいない企業でも導入・運用しやすい設計が特徴で、スクリーン監視機能を中心に、テレワーク管理に必要な機能をまとめて利用できます。
一定間隔でスクリーンショットを自動取得できる
Watchyのスクリーン監視機能では、1分間隔でPCのスクリーンショットを自動撮影します。取得されたログは14日間保存され、古いものから自動で削除されるため、ストレージの管理も簡単です。
管理画面から任意の時間帯を指定してログを検索・確認できるため、「気になる時間帯のスクリーンショットだけを確認する」という効率的な運用が可能です。複数のディスプレイを使用している環境でも、全ての画面を含む1枚の画像として保存されるため、サブモニターでの操作も見逃しません。
なお、ログの取得間隔は1分間隔で固定されており、変更はできません。「常に詳細に監視したい」という用途より、「問題発生時に確認できる記録を残しておきたい」という目的に適した設計です。
フォルダー監視・USBドライブ監視・Web操作監視とまとめて導入できる
Watchyは、スクリーン監視のほかにも、情報漏洩対策・労務管理・IT資産管理にわたる9つの機能を提供しています。必要な機能だけを組み合わせて契約できるため、スクリーン監視単体からの導入も、複数機能を組み合わせた導入も柔軟に対応できます。
例えば、フォルダー監視でファイル操作のログを取得しながら、スクリーン監視で視覚的な業務状況も把握するという組み合わせは、情報漏洩対策と業務実態の確認を同時に実現できる活用方法です。複数のツールを導入・管理する手間が省けるため、少人数で情シス業務を担っている企業にとって特に使いやすい構成と言えます。
情シス不在の中小企業でも月額50円〜スモールスタートが可能
WatchyはPC1台・1機能当たり月額50〜100円(税抜)で、必要な機能だけを選んで契約できます。スクリーン監視機能も月額50円/台〜(税抜)から利用でき、10台規模の中小企業でも月額数百円からスタートできる計算です(初期費用を除く)。
クラウド型のため社内サーバーの設置が不要で、シンプルな管理画面設計により、ITに詳しくない総務担当者でも直感的に操作できます。15日間の無料トライアルで全機能を試せるため、「本当に自社に合うか」を実際の環境で検証してから本導入を判断することができます。
スクリーン監視(画面監視)の機能紹介 - Watchy(ウォッチー)
社員のPC画面録画は「監視」ではなく、業務の透明性の担保
社員のPC画面録画ツールは、テレワークにおける業務管理と情報漏洩対策を両立させる有効な手段です。ただし、導入・運用にあたっては、目的を明確にし、従業員へ透明性を持って周知することが重要です。
運用目的の核心として、ツールを単なる監視目的で使用するのではなく、「業務の実態を正確に把握し、従業員と会社の双方を守る」という「監視」ではなく「保護」の意識を持つことが肝要です。また、取得したログは、罰則の根拠とするのではなく、業務改善のための対話や、万が一の事態における事実確認に活用するという姿勢が、健全な職場環境の維持につながります。
導入への第一歩として、まずは、自社が抱える具体的な課題を明確にし、その解決策としてPC画面録画が最適かどうかを検討することから始めてみてはいかがでしょうか。
Watchy編集部
従業員が安心して働ける環境を提供するための、IT資産管理、情報漏洩対策、労務管理に関するコンテンツを発信しています。
Watchyは、株式会社スタメンが運営するクラウドサービスです。企業のIT情報統制の課題やバックオフィスの課題を、情報システム担当者が手薄な状況でも、Watchyが解決。設定・運用の手間を最小化しながら、押さえるべきポイントを確実に押さえた企業統制の実現を支援します。
【株式会社スタメンについて】 東京証券取引所グロース市場上場。Watchy、TUNAGなど、人と組織の課題解決を実現するSaaSを展開。情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)及びプライバシーマークを取得。

