テレワークやリモートワークが一般化した今、PCやスマホなど複数の業務デバイスを、いかに安全かつ効率的に管理するかが、多くの企業にとって重要な課題となっています。デバイス管理を効率化するポイントとともに、管理におすすめのツールを見ていきましょう。選び方のポイントも解説します。
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目次
デバイス管理が必要とされる理由
現代企業の業務環境では、社員一人一人が複数のデバイスを使用するケースが珍しくありません。PCはもちろん、スマホやタブレット端末など、多種多様なデバイスを業務で活用する企業も多いため、これらを適切に管理する必要性が高まっています。
さらにテレワークの普及により、社員が社外からアクセスする機会も増加し、セキュリティリスクの管理がより困難になっています。機密情報の漏洩や不正アクセス、マルウェア感染といったリスクを低減するには、BYOD(私物端末)や社給端末を含めた全デバイスを一元的に把握し、個人情報保護法やISMS(ISO/IEC 27001)などの基準に沿った管理体制を構築することが重要です。
デバイス管理の効率化が求められる背景
上記のように、デバイス管理の徹底が必要とされているのに加えて、業務の多様化や働き方の柔軟性が進んだことにより、企業にはより効率的でスピーディな管理体制が求められるようになっています。
特に近年は、テレワークやフリーアドレス制など、従来の固定的な勤務スタイルに依存しない働き方が広がっている状況です。社員がどこからでも安全に業務をこなせるようにするには、端末の状況を常に把握し、統一したポリシーの下で管理することが大切です。
またIT部門のリソースにも限りがあるため、人的負担を抑えながらセキュリティレベルを維持する仕組みの導入も、多くの企業にとって喫緊の課題となっています。
デバイス管理の効率化を図るポイント
デバイス管理の効率化を図るには、以下の点を意識することが重要です。まとめてデバイスを管理できる体制を構築するとともに、利用状況を詳細に可視化できる仕組みが求められます。
デバイスを一元管理できる体制の構築
効率的なデバイス管理のためには、まず全てのデバイスを一つのプラットフォームで管理できる体制の構築が必要です。OSやデバイスごとに異なる管理ツールを使用していると、どうしても工数が増大し、セキュリティホールも生まれやすくなります。
統合的な管理プラットフォームを導入すれば、Windows・Mac・iOS・Androidなど、異なるOSのデバイスを、単一のダッシュボードから監視・制御が可能です。管理者は各デバイスの状態をリアルタイムで把握でき、必要な措置を講じやすくなるでしょう。
また、デバイスのライフサイクル管理も効率化され、新規導入から廃棄まで一貫した管理体制の構築が可能です。管理業務の標準化も進み、属人化の解消にも寄与するのもメリットです。
利用状況の可視化と私的利用の防止
デバイスの利用状況を可視化することで、不正利用や業務時間外の利用などの早期発見にもつながります。デバイス管理システムやMDMの活用により、端末の操作ログやアプリケーションの利用状況を自動で記録し、不審なアクティビティのアラートも即時で受け取れます。
これにより予期せぬ情報漏洩や、コンプライアンス違反の抑止・是正につながるでしょう。加えて、デバイスの利用傾向を分析することで、不要なアプリの洗い出しやセキュリティリスクの高い使い方の改善など、運用ポリシーの見直しにも役立ちます。
ゼロトラストによるデバイス管理
従来の境界防御型のセキュリティでは、社内ネットワークを信頼できる領域として扱ってきました。しかし、ハイブリッドワーク環境では、NIST SP 800-207で定義される「ゼロトラストアーキテクチャ」が主流となりつつあります。これは「社内外のネットワークを信頼せず、常に認証・検証を行う」原則で、デバイス管理でも端末の健全性チェックや多要素認証を前提とした設計が求められます。デバイス管理においても、端末が常に安全とは限らないことを前提に、対策を講じることが重要です。
端末の状態を常時監視し、不審な動作が検出された場合には、即座にアクセス制限をかける仕組みが必要です。さらに多要素認証の強化や、行動分析による異常検知など、多層的なセキュリティ対策を組み合わせることで、高度な脅威に対しても効果的な防御が可能になります。
デバイス管理の効率化に役立つツール(MDM)5選
それでは、デバイス管理の効率化に役立つツールをいくつか紹介します。それぞれの特性や機能・強みなどを確認し、気になるツールがあれば、導入を検討してみましょう。
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版
「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版」は、PCやスマホなど複数のデバイスを、クラウド上で一元的に管理できるMDMツールです。IT資産の管理に加えて、アプリケーションのインストール状況や操作ログの収集、不正操作の検出といったセキュリティ対策も充実しています。
UIも直感的で操作しやすく、IT部門以外の担当者でも迷わず利用できるのも魅力です。リアルタイムのアラート通知や、リモートでのロック・ワイプも可能で、万が一デバイスを紛失した際にも、スピーディーに対応できます。
LANSCOPEエンドポイントマネージャー クラウド版 |PC・スマホをクラウドで一元管理。月額300円のIT資産管理・MDM
OPTiM Biz
「OPTiM Biz」は、各種デバイスを統合的に管理できるサーバー設置不要のSaaS型サービスで、直感的な操作性と幅広い対応機種が魅力です。デバイスの一括設定や遠隔ロック・アプリケーション制御など、日常的な管理作業を効率化できる機能が充実しています。
さらに、紛失・盗難時の迅速な対応を可能にするGPS機能や、業務アプリの自動配信といった便利なオプションも利用できます。多拠点で展開する企業や、業務用スマホの利用が多い現場など、管理負担の大きい環境でも安定した運用が可能です。
OPTiM Biz(旧Optimal Biz) シェア14年連続No.1 MDMサービス | 端末管理、情報漏えい対策、アプリ配信
SPPM Security One
「SPPM Security One」は、モバイルデバイスのセキュリティ管理に特化したMDMで、主にAndroid・iOS端末を対象に、多彩な制御機能を提供しています。業務外アプリの起動制限や、カメラ・通信機能の個別制御などの詳細な設定が可能で、企業ポリシーに応じた柔軟な運用が可能です。
また端末のOSバージョンや、セキュリティパッチの状況も一元的に把握でき、セキュリティリスクへの迅速な対応をサポートします。国内開発ならではの安心感と、日本語での丁寧なサポート体制も受けられます。
SPPM Security One | すべての企業のITセキュリティに最適解を
MoDeM
「MoDeM」は、シンプルな操作性と軽快な動作が特徴の国産MDMツールで、主に中小企業や教育機関などで多く採用されています。リモートロックやパスワード強制、アプリのホワイトリスト化といった機能を備えており、初めてMDMを導入する企業にも扱いやすい設計です。
さらに、コストパフォーマンスにも優れており、管理対象台数の拡大にも柔軟に対応できます。機能のシンプルさを重視しつつも、業務に必要な統制をしっかり確保したい企業におすすめです。
MDM(モバイル端末管理) MoDeM: 継続利用率95%のMDM製品
CLOMO MDM
「CLOMO MDM」は、Mac・iOS・Android・Windowsといった主要OSに対応し、モバイル端末とPCを横断的に管理できるMDMソリューションです。事業規模や業種を問わず導入実績が豊富で、特に高いセキュリティレベルと、柔軟なポリシー設定が評価されています。
端末の状態監視やリモートロック・アプリの一括配信など、運用に必要な機能が網羅されているほか、管理画面のUIも洗練されています。ベンダーのサポート体制も充実しており、導入後の丁寧な運用相談を受けられるのも魅力です。
CLOMO MDM - モバイル管理のスタンダード | 株式会社アイキューブドシステムズ
デバイス管理ツール(MDM)を選ぶポイント
MDMツールを選択する際には、導入・運用コストによる判断はもちろん、対応デバイスの範囲の確認が必要です。MDM選定時には、対応OSや将来の拡張性に加えて、セキュリティ要件(暗号化・多要素認証)、監査ログの保全期間、クラウド環境対応、ゼロトラストとの親和性も評価基準としましょう。
また、必要な機能が網羅されているのはもちろん、事業規模の拡大に対応できるスケーラビリティや、既存システムとの連携の可否なども重要な選択基準です。
運用面では管理画面の使いやすさや、サービスベンダーのサポート体制の充実度なども、十分に検討しましょう。将来的な拡張の可能性も踏まえて、長期的な視点でツールを選択することが大事です。
自社に合ったツールでデバイス管理の効率化を図る
デバイス管理の効率化は、いまや現代企業にとって不可欠な課題です。多様化するデバイス環境と高まるセキュリティリスクに対応するには、適切な管理ツールの導入と効果的な運用が必要です。
業務端末の利用状況を可視化し、情報漏洩やコンプライアンス違反を未然に防ぐために、自社の環境やニーズに合った管理ツールを慎重に選択しましょう。操作履歴やアクセス状況といった「ログ情報」の一元管理も、統制強化には欠かせない視点です。
また、単にツールを導入するだけでなく、運用ポリシーや社内ルールを明確にし、継続的な見直しを行うことで、真に効果的なデバイス管理体制が実現できます。
現場の負担を最小限に抑えながら、セキュリティと利便性の両立を図ることが、これからの情報システム部門に求められる視点です。
Watchy編集部
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