情シス(情報システム部門)は、企業のIT基盤を支える重要な役割を担いますが、慢性的な人手不足や業務の属人化など、多くの企業がさまざまな課題を抱えています。情シスが直面する代表的な課題と、業務効率化に寄与する施策について確認していきましょう。
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目次
多くの情シスが抱える業務上の課題
情シス部門は、日々のシステム運用や社内からの問い合わせ対応など、さまざまな業務を担っています。
しかし、以下のように人手不足や業務の属人化、範囲の広さによる作業の煩雑さなど、効率的な運営を阻む課題を抱えているケースが多くあります。情シスが抱えがちな課題について、特に代表的なものを見ていきましょう。
慢性的な人手不足
多くの企業では情報システム部門の人材確保が難しく、限られた人員で幅広い業務をこなす状況が続いています。一人一人の負担が大きくなり、突発的なトラブルや新規プロジェクトへの対応が遅れがちです。
さらに慢性的な人手不足は、業務の遅延や品質低下を招くだけでなく、担当者のモチベーションの低下や離職のリスクにもつながっています。専門性の高い分野であるにもかかわらず、社内ではその重要性が十分に認識されていないことも多く、採用や人材の育成も後回しにされる傾向もあります。
ヘルプデスク対応の属人化
情シスは社員からの問い合わせ対応を、一手に引き受けているケースが多いため、ヘルプデスク対応が属人化してしまうケースが珍しくありません。担当者ごとの対応や判断基準にばらつきがあると、引き継ぎやサポートの一貫性が失われ、トラブル時の対応に支障を来すことがあります。
また、特定の担当者に業務が依存してしまうと、休職や退職によって業務の停滞や情報断絶が起きかねません。属人化が進むと、ナレッジの蓄積や共有も難しくなり、業務の効率化や標準化を妨げる要因にもなりえます。
広すぎる業務範囲と作業の煩雑さ
情シスは、情報のインフラ構築・運用から業務システムの保守、ユーザーサポートまで幅広い業務を担当します。そのため作業の優先順位付けが難しい場合も多く、突発的な依頼やトラブル対応に追われてしまい、本来の業務に集中できない状況が生まれがちです。
また、各業務が密接に関係しているため、一つの作業の遅延が他の業務に波及することもあります。その結果、効率的に作業を進めるのが難しくなり、改善に取り組む余裕が失われている部門も決して少なくありません。
社内のITリテラシー格差による負担増
社員のITリテラシーにばらつきがあり、基本的なシステムの操作や初歩的なトラブル対応まで、情シスに依頼が集中している企業は多くあります。これにより上記同様、情シスが本来の業務に割ける時間が少なくなり、パフォーマンスの低下を招いているケースも珍しくありません。
本来であれば、各部門・部署の業務マニュアルで対応可能な内容でも、個別対応が求められるため、情シスの業務時間が圧迫されやすくなります。また、社員のITリテラシーの低さが新システム導入時の障壁となり、全社的なDXの推進にブレーキをかけている場合もあります。
情シスの業務効率化に役立つ施策
情シスが直面する課題を乗り越えるには、単に人員を増やすだけではなく、業務の在り方を見直すことも大切です。業務の属人化や煩雑さを解消し、業務効率化を図るのに有効な施策を紹介します。
ヘルプデスク対応の仕組み化
よくある質問や定型的なトラブル対応に関しては、FAQやチャットボットの導入で自己解決を促す仕組みを整えるのが有効です。情シス担当者が個別対応に追われる時間が大幅に削減され、より重要な業務に集中できるようになります。
さらに、対応内容の分類や優先度の設定を徹底すれば、応答の迅速化にもつながるでしょう。こうした仕組みの整備により対応のばらつきを減らし、誰が対応しても一定の品質を保てる体制を構築することが大切です。
ナレッジの共有化・データベース化
情報の一元管理と引き継ぎ効率の向上には、ナレッジ共有が欠かせません。
問い合わせ対応やトラブルシューティングのノウハウを、ナレッジベースやマニュアルとして蓄積・共有することも重要です。情報の一元管理は、担当者の交代時や新規メンバーの教育にも役立ち、業務の継続性を高めます。
加えて、ナレッジの定期的な更新やフィードバックの仕組みを設けることで、情報の鮮度と実用性の維持・強化が可能です。ナレッジ共有は属人化の解消のみならず、組織全体の学習効果を高め、より高度な問題解決力を養う土台になります。
定型業務のRPA・スクリプトによる自動化
繰り返し発生する定型業務やルーティンワークは、RPAやスクリプトを活用して自動化することで、人的リソースを活用するアプローチも選択肢です。たとえば、社員アカウントの棚卸やソフトウェアライセンスのチェック、定期的なログ収集・集計作業などは自動化の対象になりやすい業務です。
自動化によりヒューマンエラーの削減や作業時間の短縮も実現でき、情シスの負担の軽減につながります。さらに、業務プロセスの標準化や可視化が進むことで、他の業務の自動化も容易になるでしょう。業務の品質や安定性の向上にも寄与します。
アウトソーシングの活用
専門性の高い業務や一時的な業務負荷の増加には、外部ベンダーへのアウトソーシングも有効な選択肢です。自社のリソースだけでは対応が難しい場合、アウトソーシングで業務を分担することで、情シス本来のコア業務に注力できる環境を整えられます。
さらに、外部の専門知識や最新技術を取り入れることで、社内では得られない視点やノウハウを活用できる点もメリットです。アウトソーシング先との適切な役割分担と情報管理体制を築ければ、コストと品質の両立が可能になります。
情シスの業務効率化のメリット
情シスの業務効率化が進むことで、担当者の負担軽減や残業時間の削減だけでなく、組織全体のIT活用力の向上や業務の安定運用が可能になります。
また、迅速なトラブル対応やセキュリティリスクの低減、業務継続性の向上といった効果も期待でき、企業の競争力の強化にもつながるでしょう。業務効率化により生まれた余力を、DXの推進や新たな価値の創出に活用できる点も大きなメリットです。
さらに、情シス担当者のモチベーションの向上や人材定着率の改善にも寄与し、長期的な組織力の強化が可能になります。
情シスの業務効率化のポイント
情シスの業務効率化を進めるには、以下のポイントを押さえることも大切です。現状の業務プロセスを正確に把握し、段階的かつ継続的に改善を進めましょう。
まずは業務の棚卸しとプロセスの視覚化が必要
まずは現状の業務内容を整理・確認し、プロセスを可視化することが重要です。どの業務がボトルネックになっているか、無駄や重複が発生していないか確認しましょう。現場担当者と協力しつつ、実態に即した棚卸しをすることで、現場感覚に合った改善策の立案につながります。
また、業務プロセスの視覚化は、経営層や他部門とのコミュニケーションにも役立ち、全社的な理解と協力を得やすくなります。
段階的に改善を図る
一度に業務プロセスを変えようとすると、現場の混乱や反発を招く可能性があります。まずは手を付けやすい部分から、段階的に着手するのが現実的です。日常的に発生する定型業務から対象を選び、改善を積み重ねるのがよいでしょう。
段階的に業務改善に取り組むことで、成果を確認しながら柔軟に軌道修正が可能になり、最終的には業務全体の改革につなげられます。
ツールやシステムを活用する
FAQシステムやRPA・ナレッジ管理システムなど、業務効率化を支援するツールを積極的に活用することも大切です。ツールの活用効果を定期的に評価し、必要に応じてアップデートや他のシステムとの連携強化を図ることで、より高い効率化効果を得られます。
導入するツールを選定する際には、現場の業務フローや課題に合致しているか、十分に検討しましょう。現場とのトライアル運用や段階的な導入を前提とした検討プロセスを設けると、現場の納得感を得やすくなります。導入後は、継続的な運用・改善を繰り返す必要があります。担当者の意見を反映しつつ、最適な活用方法を模索しましょう。
情シスの業務や働き方を見直そう
情シスは企業のIT基盤を支える重要な存在ですが、人的リソースの限界や業務の煩雑さに悩まされている部門は少なくありません。現状の課題を正しく把握し、段階的な改善を進めることで、現場の負担を軽減する取り組みが求められます。
効率化の取り組みは現場だけではなく、経営層や他部門とも連携しながら進めることが重要です。組織全体でITの重要性を共有し、情シスが持つ知見やノウハウを、十分に生かせる環境を構築しましょう。
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Watchy編集部
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