PCによる作業でファイルをコピーする機会は数多くありますが、いつ・どのファイルをコピーしたかを、後から詳しく確認したいケースもあるでしょう。Windowsにおけるファイルのコピー履歴の確認方法と、より詳細に履歴を管理できるツールを紹介します。

Windowsファイルのコピー履歴を確認する方法

Windowsには標準機能として、ファイルのコピー履歴を確認できる機能が、いくつか用意されています。状況に応じた方法を選択することにより、効率的に履歴へのアクセスが可能です。

クリップボード履歴機能による確認

Windows 10以降では、クリップボード履歴機能が標準で搭載されており、テキストやイメージなど、直近でコピーした内容を確認できます。ファイルのパスや、テキスト内容のコピー履歴を確認するのに便利なので、使いこなせるようにしましょう。

クリップボード履歴を有効にするには、「設定」→「システム」→「クリップボード」から「クリップボードの履歴」をオンにします。有効化後は「Windows + V」キーの組み合わせで、クリップボード履歴を表示できます。

ただし、この機能ではファイル自体のコピー操作(フォルダから別のフォルダへファイルをコピーした履歴)は記録されないため、注意が必要です。ファイルの移動履歴や、コピー操作の履歴確認には適していません。

イベントビューアーによるログの確認

詳細なファイル操作の履歴を確認したい場合は、Windowsの「イベントビューアー」が役立ちます。イベントビューアーはシステム全体のログを記録する機能で、ファイル操作に関する情報も含まれています。

まずは「Windows + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を実行し、「eventvwr.msc」と入力するか、スタートメニューから「イベントビューアー」を検索して開きましょう。

イベントビューアーでは左側の「Windowsログ」から「セキュリティ」や「アプリケーション」を選択し、フィルタリングを使って特定の操作ログを探せます。ただし、ファイルのコピー操作は他の操作と一緒に記録されるため、見逃さないように注意が必要です。

ログ管理ツールの活用もおすすめ

Windowsの標準機能だけでは履歴確認に限界がある場合、専用のログ管理ツールを活用することで、より詳細かつ使いやすい形で、ファイルのコピー履歴を管理できます。セキュリティ対策や業務効率化のために、専用ツールの導入を検討してみましょう。

ログ管理ツールの機能

ログ管理ツールは、Windowsデバイス上のさまざまな操作を、自動的に記録・分析する機能を実装しています。ファイル操作(コピー・移動・作成・上書き・削除・名前の変更など)のログの取得や、Webサイトの閲覧履歴、メールやクラウドストレージの使用状況の記録などが可能です。

これにより、クリップボード履歴やイベントビューアーに依存せず、特定の操作をより詳細に追跡できます。またアラート機能やレポート機能が搭載されているツールも多く、特定のファイルのコピー操作や不正なアクセスがあった場合などに、通知を受け取れます。履歴データは長期間保存されるため、過去の操作の振り返りも容易です。

ログ管理ツールを導入するメリット

ログ管理ツールを導入すれば、システム全体の監視とデータ管理を効率化できます。複数の端末での操作を一元管理できるため、IT管理者の負担を軽減できます。操作履歴の詳細な追跡も可能で、不正行為や誤操作を早期に発見し、迅速に対応できるのもメリットです。

また多くの組織では、データの取り扱いに関する監査が必要になることがあり、ツールにより詳細なログを保持していれば、監査への対応が容易になります。操作内容に対する分析やレポート作成機能を利用できる製品も多く、内部統制やセキュリティ対策の強化にもつながります。

おすすめのログ管理ツール「Watchy(ウォッチー)」

多くのログ管理ツールがある中で、IT資産管理が可能な「Watchy」ならば、ファイル操作やアプリケーションの使用履歴・Web閲覧履歴など、幅広い操作ログを収集できます。不正な操作や情報漏洩の兆候をリアルタイムで検知し、即座に通知を受けられるほか、ファイルの移動やコピー先の追跡機能も充実しています。

シンプルで使いやすく、運用負担が少ない管理画面も特徴で、社内サーバーの設置も不要です。初めてログ管理ツールを導入する企業も安心して利用できるので、この機会にぜひ導入をご検討ください。

Watchy(ウォッチー) - クラウド型IT資産管理・ログ管理ツール

適切な履歴管理で安全にWindowsデバイスを運用する

Windowsでのファイルのコピー履歴は、標準機能であるクリップボードや、イベントビューアーを活用することでチェックできます。ただし、より詳細な記録を確認するとともに、ログをセキュリティの向上やリスクの早期発見に役立てるならば、専用ツールの運用がおすすめです。

ログ管理ツールならば、各デバイスに記録されているログを一元管理できるため、業務効率化にもつながります。導入形態や実装されている機能、ベンダーのサポート内容などを確認した上で、環境やニーズに合った製品・サービスを導入しましょう。

低コスト&簡単運用 必要な機能だけを導入!だから低コストに始められる 低コスト&簡単運用 必要な機能だけを導入!だから低コストに始められる
編集部のイメージ画像
執筆者

Watchy編集部

従業員が安心して働ける環境を提供するための、IT資産管理、情報漏洩対策、労務管理に関するコンテンツを発信しています。

Watchyは、株式会社スタメンが運営するクラウドサービスです。企業のIT情報統制の課題やバックオフィスの課題を、情報システム担当者が手薄な状況でも、Watchyが解決。設定・運用の手間を最小化しながら、押さえるべきポイントを確実に押さえた企業統制の実現を支援します。

【株式会社スタメンについて】 東京証券取引所グロース市場上場。Watchy、TUNAGなど、人と組織の課題解決を実現するSaaSを展開。情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)及びプライバシーマークを取得。