企業のIT環境が複雑化する中で、ログ管理の重要性が増しています。特にクラウド型のログ管理システムは、導入の手軽さや使い勝手の良さから、多くの企業が導入を進めています。クラウド型のシステムの選び方とともに、代表的なサービスを押さえておきましょう。

クラウド型のログ管理システムとは?

クラウド型のログ管理システムとは、サーバーやネットワーク機器・アプリケーションなどから生成されるログを、クラウド上で収集・管理できるシステムです。オンプレミス型のシステムとは異なり、専用のサーバーを用意する必要がなく、インターネット経由で手軽に導入・運用できます。

さらに、クラウド環境ならではの柔軟なスケーリングや、遠隔地からのアクセスのしやすさも特徴です。リアルタイムでのデータ分析や、異常検知ができるサービスも多くあります。

とりわけテレワークやリモートワークが普及している近年では、社員のアクセスログやシステムの利用状況を適切に把握することが重要です。そこで、多くの企業がクラウド型のログ管理システムを導入し、業務の可視化やセキュリティ対策を強化しています。

クラウド型のログ管理システムのメリット

クラウド型のログ管理システムは、低コストで迅速に導入できる点が強みです。運用管理の手間を省き、業務効率化やセキュリティ強化に寄与します。代表的なメリットを見ていきましょう。

導入コストを削減できる

クラウド型のログ管理システムは、自社でサーバーを用意する必要がないため、初期費用を大幅に抑えられます。オンプレミス型の場合、高性能なハードウエアの購入や設置スペースの確保、専門スタッフによるメンテナンスが必要ですが、クラウド型ではこれらのコストが不要です。

サービスベンダーがインフラを管理するため、企業は利用料金のみですぐにシステムを運用できます。特に、予算が限られている中小企業にとっては、こうしたコスト削減効果は大きな魅力といえるでしょう。

すぐにシステムの運用を始められる

クラウド型システムは、インターネット経由でサービスを利用するため、複雑なインストール作業や設定は不要です。多くの場合、アカウントを作成して必要な設定をするだけで、すぐにログの収集・分析を開始できます。

また、ハードウエアの老朽化に伴う更新費用も考える必要がなく、常に最新のバージョンを利用できるのも、クラウド型のログ管理システムのメリットです。セキュリティパッチやシステムアップデートも自動的に適用されるため、システム管理者の手間を大幅に削減できます。

専門知識がなくても手軽に運用できるサービスも多いため、基本的に初めてログ管理に着手する企業でも問題ありません。

クラウド型のログ管理システムの選び方

クラウド型のログ管理システムを選ぶ際には、以下のポイントを意識しましょう。まずは目的に合ったシステムか確認し、収集できるログの種類や容量などもチェックする必要があります。

目的に合ったシステムか確認する

ログ管理システムには、セキュリティ対策や業務監視・コンプライアンスの順守など、さまざまな用途があります。まずは自社の目的を明確にし、それに適した機能を備えたシステムを選ぶことが重要です。

例えば、不正アクセスの監視が主な目的であれば、リアルタイム監視やアラート機能が充実したものが適しています。一方、社内の業務分析に活用する場合は、レポート機能やデータ可視化の機能が求められます。具体的な目標を設定した上で、それに合致するシステムか判断しましょう。

取得できるログの種類や容量を確認する

ログの種類は、アクセスログやシステムログ・操作ログなど多岐にわたります。システムによって対応できるログの種類が異なるため、事前に確認しておきましょう。

また、保存できるログの容量や保存期間もシステムごとに異なるため、業務で必要な量のログを確保できるか検討することも大事です。ログの保存期間が短いと過去のデータを分析できず、セキュリティ上のリスクを見逃す可能性があります。

必要な機能が網羅されているか確認する

ログ管理システムには、検索機能やアラート通知・レポートの作成など、さまざまな機能が搭載されています。自社に必要な機能が備わっているかを事前に確認し、過不足のないシステムを選びましょう。

特に、ログデータを分析して異常を検知する機能は、セキュリティ強化に欠かせません。また、検索機能の使いやすさと性能も重要です。大量のログから必要な情報を素早く抽出できるかは、インシデント対応の速度に直結します。加えて、ほかのセキュリティツールやITシステムとの連携が可能かも確認しておきましょう。

セキュリティやサポートについて確認する

クラウド型のシステムでは、データの安全性も重要な選定基準の一つです。通信の暗号化やアクセス制限の仕組みがきちんとしているか確認し、信頼性の高いサービスを選びましょう。

また、ベンダーによるトラブル発生時のサポート体制も重要です。24時間対応のヘルプデスクや、運用の支援を受けられるサービスであれば、安心して運用できます。特に、社内にITシステムの専門家がいない場合は、丁寧な導入支援を受けられるサービスを選ぶとよいでしょう。

おすすめのクラウド型ログ管理システム

それでは、代表的なクラウド型のログ管理システムを紹介します。実装されている機能やシステムの特性をよく確認した上で、自社の環境やニーズに合ったものを選びましょう。

AssetView

AssetViewは、IT資産管理とログ管理を統合した総合的なソリューションとして、注目されているクラウド型システムです。ネットワーク上のデバイスを自動的に検出し、生成されるログを包括的に収集・分析できる点が特徴です。

セキュリティイベントやシステムログ・アプリケーションログなど、多様なログ形式に対応しており、特にWindows環境からのログ収集に強みを持っています。収集したログはリアルタイムで分析され、不審なアクティビティを検出するとアラートが発信されます。

使いやすいインターフェースも備えており、技術的な専門知識がなくても直感的に操作できるダッシュボードも魅力です。

AssetView【IT資産管理ツール・情報資産管理ソフト】

Logstorage

Logstorageは、大量のログデータを効率的に収集・保管・分析できる、拡張性に優れたクラウド型ログ管理システムです。特に、大規模な企業やデータセンター、クラウドインフラを運用する組織向けに設計されています。

優れたスケーラビリティが最大の強みで、1日当たり数テラバイトのログデータでも処理が可能で、必要に応じて容量を柔軟に拡張できます。長期保存のためのアーカイブ機能や、コスト最適化のための階層型ストレージ管理機能も備えているのが特徴です。

【公式】統合ログ管理システム Logstorage

SKYSEA Client View

SKYSEA Client Viewは、クライアントPCのログ管理を中心に、IT運用支援を包括的にカバーするクラウド型システムです。操作ログの収集に加え、ソフトウェアの利用状況や不正接続の検知機能を備えており、セキュリティと業務効率化の両立に寄与します。

管理画面が見やすく、異常をリアルタイムで通知するアラート機能も搭載されているため、迅速な対応が求められる場面で力を発揮します。リモートワーク時の端末管理にも対応し、分散した環境でも一元的な監視が可能です。

SKYSEA Client View│ITセキュリティ対策とリスクの発見を支援

クラウドでのログ管理なら「Watchy」もおすすめ

クラウド型ログ管理システムは、企業のセキュリティ対策やコンプライアンス対応、システム運用の効率化に欠かせないツールです。特に、セキュリティ対策や業務の可視化を重視する企業にとっては、有力な選択肢となるでしょう。

数あるログ管理システムの中でも、IT資産管理も可能な「Watchy」ならば、必要な機能をピックアップして導入できます。特別な知識がなくても使いやすい管理画面も特徴で、カスタマイズ可能なダッシュボードや、柔軟なアラート設定も強みです。この機会にぜひ、導入をご検討ください。

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著者情報

Watchy 編集部

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Watchyは、株式会社スタメンが運営する、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)およびプライバシーマーク(Pマーク)を取得しているクラウドサービスです。東京証券取引所グロース市場上場。